h_kaishi

t_toukou

運動負荷心電図における左房負荷所見に関する研究

Master's double two-step test を行った80例(陽性群25例,陰性群55例)についてSTとP波における変化を拡大心電図を用いて検討した結果,以下の成績を得た.1. Master test 陽性群は陰性群に比し,左房負荷所見発現の頻度が高かった.しかし安静時からすでに左房負荷の傾向を示していた例も陽性群に多かった.運動後のSTの変化とP波のそれとは必ずしも一致せず, Master test 陰性例でも左房負荷を示す例が存在し,陽性例でもP波が変化しない例が認められた.2.左房負荷の判定基準である①Pの幅≧0.11秒,②PII/PQs≧1.6,③PV1-TF≦-0.04を用いて運動後のP波を検討した結果,3者とも運動後,左房負荷所見の出現率が高率であった.一方,PIIおよびPV1-TFはMaster test 陰性群に比し陽性群で高率を示した.3. Master test 陽性群のうち治療前後で運動負荷を行った10例におけるP波とSTの変動について検討した結果,治療前のP波およびSTはともに治療前に比し著明な改善を示した.4. STおよびP波の異常に関して,冠不全と左心不全の両面から考察を加えた.
著者名
山本 誠一, 他
2
3.4
151-157

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