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リツキシマブ併用ベンダムスチン療法が奏効した腸管monomorphic PTLD

移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)は,造血幹細胞移植後に免疫抑制剤を使用した結果として,T細胞機能が低下して生じる異常なリンパ球,または形質細胞の増殖で,移植領域において最も致死的で注意を要する合併症の一つである.PTLD は4つのカテゴリーに分類され,その中のmonomorphic PTLD は、悪性リンパ腫の形態を呈する.Monomorphic PTLD の治療には,免疫抑制剤減量,リツキシマブ(R)単独療法やR-CHOP 療法があるが,予後は不良である.今回,難治性PTLD に対してリツキシマブ併用ベンダムスチン療法が奏効し寛解をえることができた症例を経験したので報告する.症例は50歳代男性で、骨髄異形成症候群に対して臍帯血移植を施行し,GVHD 予防にタクロリムスを使用した.移植後,消化管GVHD を発症し,プレドニゾロンで治療中,monomorphic PTLD(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)を発症した.免疫抑制剤中止後,リツキシマブ(R)単独療法,R-CHOP like 療法を施行したが効果不良であった.リツキシマブ併用ベンダムスチン療法に変更し4コース施行後,消化管内視鏡検査で病変は消失し,CT 検査で完全奏効を確認した.治療終了し約1年経過しているが,現在も症状増悪なく経過できており,難治性monomorphic PTLD に対してリツキシマブ併用ベンダムスチン療法が有効であった.
著者名
松本 誠司, 他
44
2
121-128
掲載日
2018.11.7

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