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パルボシクリブ併用内分泌治療が著効した閉経前再発乳癌の1例

パルボシクリブ併用内分泌療法が著効した閉経前再発乳癌の1例を報告する.8年前に乳房温存手術を受け,残存乳房への放射線治療後に化学内分泌補助療法(シクロフォスファミド+エピルビシン(CE 90)を4サイクル後に毎週パクリタキセルを4サイクル施行.化学療法終了後からLH-RH アゴニスト2年間とタモキシフェン5年間)を行った.治療継続中も含め定期で外来受診を継続しており,年1回の画像検査(肺,肝,骨を標的)と3か月ごとの腫瘍マーカー測定では再発の兆候はなく経過していた.しかし,補助治療終了後約3年で発熱と肝機能障害をきっかけに多発遠隔再発(肺・骨・肝・子宮体部)を発見した.ホルモン感受性は残存している可能性はあったが,急速な再発であるために,再発後初回治療としてドセタキセルおよびデノスマブの投与を開始した.有効ではあったが投与後約半年でマーカーの再上昇と体動時呼吸困難(在宅酸素療法導入)および疲労・倦怠感の増強が出現した.有害事象と病勢進行のため再発後の二次治療としてパルボシクリブ,フルベストラント,LH-RH アゴニストを導入した.導入後1か月で体動時呼吸困難が消失し,3か月で在宅酸素療法が中止できた.半年後のPET/CT で集積が消失しており画像上は著効と判断できた.有害事象は白血球・好中球減少が出現した以外に認めなかった.再発治療としてパルボシクリブ併用内分泌治療が有用であった.
著者名
田中 克浩, 他
45
75-80
掲載日
2019.10.15

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