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降下性壊死性縦隔炎に対して胸腔鏡下ドレナージを施行した2例

 症例1は69歳男性.左下顎部蜂窩織炎から縦隔炎となり当科紹介.後咽頭間隙から右側上縦隔,そして左後縦隔に膿瘍を形成し両側胸水貯留を認めた.壊死性降下性縦隔炎と診断し右胸腔内から胸腔鏡下に縦隔ドレナージを施行した.まず,片肺換気に備えて左胸腔ドレーン挿入.胸水の色調は漿液性で反応性胸水と判断.引き続き右胸腔内を胸腔鏡で観察.上縦隔胸膜表面に白苔の付着を認め,切開したところ多量の膿が流出した.術後は右上縦隔胸膜切開部位から胸腔に連続して限局性膿胸となったため再手術を要したがその後経過良好であった.症例2は20歳男性.左副鼻腔炎から縦隔炎となり当科紹介.左傍食道間隙,後縦隔に膿瘍を形成し両側胸水貯留を認めた.壊死性降下性縦隔炎と診断し左胸腔内から縦隔ドレナージを施行した.まず,右胸腔ドレーンを挿入し,引き続き左胸腔内から胸腔鏡下で大動脈弓背側の胸膜を切開し膿を排出させた.術後経過良好であった.両側胸水を伴う壊死性降下性縦隔炎に対して胸腔鏡下縦隔ドレナージを行い,良好な結果が得られた2例を経験したので報告する.(平成19年8月14日受理)
著者名
平見有二,他
33
4
313-319

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