h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

所属リンパ節にサルコイド反応を認めた食道癌の1切除例

 症例は71歳,男性.2003年11月,嚥下時痛を主訴に当院受診.食道造影,内視鏡検査にて胸部中部食道に全周性の狭窄認め,2型の食道癌と診断された.術前の胸部CTにて気管周囲リンパ節の腫脹を認め,転移が疑われた.12月,食道亜全摘と2群リンパ節廓清術を行い,胃管を用いて胸骨後経路で再建した.病理組織検査では中分化型扁平上皮癌で,pT3,ly2,v1,pN2(2a),stageIIIであった.郭清リンパ節ではNo.2にのみ転移を認めたが,腫大したリンパ節のほとんどに壊死を伴わない類上皮細胞からなる肉芽腫を認めた.術後サルコイドーシスの検索を行ったが,胸部X-p異常,眼病変,皮膚病変,表在リンパ節腫脹は認めず,食道癌に伴うサルコイド反応と診断した.本症例では術前所属リンパ節の転移が疑われたが,そのほとんどはサルコイド反応による腫大であったこと,またNo.2リンパ節では転移とサルコイド反応がともにみられたことより術前画像診断による判断は困難と考えられた.(平成19年11月26日受理)
著者名
山村 真弘,他
34
2
109-115
DOI
10.11482/2008/KMJ34(2)109-115.2008.jpn.pdf

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