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特発性大網捻転症の1例

 特発性大網捻転症は大網の-部が捻転し血行障害に陥るもので,まれで術前診断が困牡な疾患である.今回,我々は本症の1例を経験したので報告する.症例は25歳男性,右季肋部痛を主訴に来院した.手術既往はない.炎症反応が高値で,右側腹部に強い圧痛,皮跳痛および筋性防御を認めたため,十二指腸漬癌穿孔を疑い緊急手術を行った.しかし,冒,十二指腸には異常を認めず,右側大網の一部が時計方向に3回転捻転し壊死に陥っていたため大網部分切除術を施行した,本症はまれな疾患であるが,急性腹症の鑓別診断として念頭に置く必要がある.また腹腔鏡下手術が可能であったと考えられた. (平成15年7月28日受理)
著者名
河邉 由貴子,他
29
2
161-165
DOI
10.11482/KMJ29(2)161-165,2003.pdf

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