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Online edition:ISSN 2758-089X

Free hand 穿刺法による横隔膜直下肝細胞癌に対する PEIT + RFA治療を行った1例

 横隔膜直下に存在するHCCはエコーで摘出が困難で,PEITやRFA治療に際して肺組織がかぶってくるため,穿刺が不可能のことが多い.このような状況に対して人工胸水や人工腹水を用いて穿刺を容易にする試みがなされているが侵襲もあり頻雑となる.今回横隔膜直下のHCCの治療にfree hand法を用いたPEIT+RFA治療を試みた.病変の描出は良好で穿刺や焼灼による合併症なく施行しえた.free hand法は従来のアタッチメントを使用する方法と異なりプローブも穿刺針も一定の角度に固定されておらず自由に角度を変えて穿刺することが可能であった.free hand法のポイントは穿刺針とプローブを操作中つねに平行に保ち超音波ビームから針が外れないことと穿刺針を進める間,針の先端を見失わないようにプローブを微調整しながら確実に病変の中心を穿刺することである. (平成17年7月27日受理)
著者名
山本 晋一郎,他
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39-44
DOI
10.11482/KMJ31(1)039-044,2005.pdf

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