h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

本邦におけるヤマトダニ人体寄生例の概観 -文献的考察-(続報)

 前報(初鹿,1998)に続いて,1997年9月~2005年9月に本邦で発生したヤマトマダニ人体寄生例の報文を通覧して疫学的に検討した.今回の症例は,前報に追加の3症例を含めて40例(男性15,女性11,性別不明14)である.患者の都道府県別発生数では静岡が27.5%で最も多かった.患者は4~9月に発生していたが,発生率は5月の37.5%をピークに,83.3%が5~8月に集中していた.患者の年齢は1~74歳で,9歳以下が30.8%と最も多かった.年齢と性別の関係では,9歳以下の女児と50歳代の女性が最も多く,それぞれ19.2%だった.虫体の寄生部位は,眼瞼が61.5%で最も多く,次いで頸部と耳介が各7.7%,以下,胸・腹部などがそれぞれ3.8%の順で,頭部・頸部の寄生が92.3%(24例)を占めていた.患者がマダニの寄生を受けた場所については大多数が山岳地帯であるが,その他に野原や庭などがあった.本邦において2005年までに報告されたヤマトマダニの人体寄生症例は,前報の216症例を加えて256例となる.本稿ではこれら256例についても疫学的検討を加えた.(平成18年10月6日受理)
著者名
沖野哲也,他
33
2
79-86
DOI
10.11482/2007/KMJ33(2)079-086.2007.pdf

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