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Online edition:ISSN 2758-089X

経食道超音波法による心筋コントラストエコー法

 心コントラストエコー法は,心エコー図検査の際に超音波用の造影剤を使用する画像診断法である.近年の心コントラストエコー法の技術的進歩は,経胸壁心エコー図法による局所心筋潅流の定量評価を可能にした.しかし,経食道超音波法(TEE : transesophagealechocardiography)による心筋コントラストエコー法についての報告は1報告のみで,特に第二世代経静脈性超音波造影剤や,セカンドハーモニック法を使用した経食道心筋コントラストエコー法についての報告は無い.本研究では第二世代経静脈性超音波造影剤(FS069)と,セカンドハーモニック法を使用して, TEEによる心筋コントラストエコー法の可否を確認するとともに,心筋局所血流濯流の定量化が可能であるかどうかを検討し,以下の結論を得た.1)セカンドハーモニック法と第二世代経静脈性超音波造影剤(OPTISON(R))を用いることにより,探触子に近い左室下壁領域においてTEEによる心筋コントラストエコー法が可能である.2)この方法により,左室下壁領域の冠血流予備能の定量化が可能である.                   (平成14年4月22日受理)
著者名
秋山 真樹
28
2
95-100
DOI
10.11482/KMJ28(2)095-100.2002.pdf

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