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Online edition:ISSN 2758-089X

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急性膵炎を契機に発見された膵管内乳頭腫瘍の1例

 症例は62歳,男性.約半年前から心窩部痛および背部痛を自党するようになり当院を受診した.血液検査で膵酵素の上昇を認め急性膵炎の診断で入院した.腹部超音波検査(以下US)で主膵管の拡張と膵頭部主膵管内に径8mm大のポリープ様病変を検出し膵管内腫瘍(Intraductal Tumor)(以下IT)を疑ったが,CT,MRCPでは同病変や粘液の存在も認めず,内視鏡的逆行性膵管造影(以下ERP)を施行した.その結果,膵頭部主膵管内に透亮像を認め移動性も認めないことからIntraductal Papillary Tumor (以下IPT)と診断し部分的膵十二指腸切除術(以下PPD)を施行した.術後は膵炎の再発を認めていない. 粘液産生の少ない微少なIPT症例ではCT, MRCPなどの画像診断で腫瘤を見逃す可能性があり,膵炎発作という臨床症状を重視し,膵炎後の原因検索には本症を念頭におき検索することが重要と考えられた.               (平成13年5月22日受理)
著者名
三井 康裕,他
27
2
139-143
DOI
10.11482/KMJ27(2)139-143.2001.pdf

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