h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

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部分足趾移植による母指再建

 microsurgeryの発展により,母指の欠損に対して,必要最小限の部分足趾移植による機能および整容を配慮した欠損の再建が可能となってきた.本稿では,母指欠損に対する代表的な部分足趾移植術とその適応,術後長期経過などにつき若干の知見を報告する. 1983年3月から1999年までになされた母指再建術は27例であった.内訳は,男16例,女性11例で,手術時年齢は6歳から66歳,平均34.3歳であった.再建術式は,第工足趾をドナーとしたものでは, Wrap-around flap 3例, Wrap-around flapと足背皮弁の合併皮弁3例,合併型のWrap-around flapと第2趾関節移植3例, Wrap-around flapと第Ⅰ趾間腔皮弁の合併皮弁1例, Thin osteo-onychocutaneous flap 6 例,爪皮弁1例, Trimmedgreat toetip transfer 3例であった.第Ⅱ足趾からは,第Ⅲ足趾と足背皮弁の合併皮弁2例であった.また,広背筋穿通枝皮弁と肩甲骨の合併皮弁を2例,その他3例であった. 再建術式の選択として,指尖部の欠損,爪欠損には第Ⅰ足趾からの血管柄付き爪移植,爪を含めた指尖欠損には爪皮弁, clow nailには爪母を含まず末節骨を含むtrimmed greattoetip,末節の欠損には末節骨の一部,爪2/3と趾腹皮弁を用いたthin osteo-onychocutaneous flapが適する.基節部の欠損では, Wrap-around flap と遊離腸骨移植が適応となる.中手骨部の欠損では,血管付骨移植と, Wrap-around flap と足背皮弁の合併皮弁を用いる.CM関節部の母指全欠損は,第Ⅱ足趾と足背皮弁の合併皮弁が適応となる.                               (平成12年10月25日受理)
著者名
漆原 克之,他
27
1
49-58
DOI
10.11482/KMJ27(1)049.058.2001.pdf

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