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Online edition:ISSN 2758-089X

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肺炎球菌臨床分離株の培養2型肺胞上皮細胞(A549 cell)への付着・侵入能に関する検討

 Streptococcus pneumoniae(S.pneumoniae)は市中肺炎,急性中耳炎,髄膜炎,敗血症の最も代表的な原因菌であり, 1980年代以降ペニシリン耐性肺炎球菌(penicillin-resistantS. pneumoniae, PRSP)の分離率は世界的に増加している.しかしながら感受性株と耐性株の病原性にどのような違いがあるかについては良く知られていない.そこで今回,感受性の異なる臨床分離血液由来S. pneumoniae 4株のヒト肺胞2型上皮細胞癌由来であるA549細胞への付着,侵入能について検討した.付着菌数はいずれの菌株でも接触時間,接種菌量に依存して増加した.侵入能は検討4株中2株に認め,接種菌量による差は認めなかった.今回検討した4株では,薬剤感受性の違いによる付着・侵入能の差は認めなかった.また侵入能を有していた2株の血清型は3型と6型で,臨床上血液から分離頻度の高い血清型であった.
著者名
渡邉 信介
27
1
23-30
DOI
10.11482/KMJ27(1)023-030.2001.pdf

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