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Online edition:ISSN 2758-089X

医師国家試験問題を利用した医大新入生における喫煙の知識に関する調査

 川崎医科大学の平成12年度(2000年)の新入生103人における喫煙に関する知識について調査した.まず,新入生オリエンテーションの際に,「喫煙か健康か」と題する講話の前後で同じ5問からなる小テストを実施した.第1回目テスト後,スライドとCD-ROMを使用した講話を30分ほど行い,ついで第2回目のテストを実施した.オリエンテーション終了後には喫煙の害について書かれたプリントを配付した.さらに,オリエンテーションから1ヵ月経って行われた医学概論の講義の際に,再度同じ小テストを実施した.小テストの問題は,平成12年の第94回医師国家試験に出題された問題を利用した.計3回のテスト成績を比較してみると,新入生オリエンテーションにおいて喫煙と健康に関する講話を行うことは有意義であるといえる.今後の課題としては,新入生が自ら学んで自己を高める習慣をつけることであろう.                (平成12年7月19日受理)
著者名
川根 博司,松島 敏春
26
3
135-137
DOI
10.11482/KMJ-J26(3)135-137.2000.pdf

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