1998年1月より1999年12月までに当科で行った子宮鏡下手術症例について臨床的に検討した.症例数は37例であり,そのうちわけは子宮内膜ポリープ22例,粘膜下筋腫15例であった.術前の画像診断による腫瘤径は子宮内膜ポリープが平均1.6 cm, 粘膜下筋腫が平均2.9 cm であり,手術時間は子宮内膜ポリープで平均18分,粘膜下筋腫で平均96分であった.術中および術後の合併症は認められず,術後在院日数は1日(中央値)と短期間であった.疼痛がほとんど認められず早期に社会復帰が可能であること,手術痕を残さず美容的であることなどを考慮すれば,子宮内の腫瘤性病変に対する子宮鏡下手術は有用な手術方法であると考えられた. (平成12年5月20日受理)
著者名
山内 英明,他
巻
26
号
2
頁
111-114
DOI
10.11482/KMJ-J26(2)111-114.2000.pdf
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