h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

当大学における医学生の喫煙状況 ―10年間の推移―

 昭和61年度(1986年)から平成7年度(1995年)までの10年間にわたって,川崎医科大学の第5学年医学生における喫煙状況を調査した.調査方法としては,呼吸器内科に臨床実習のため回って来た際に,各班ごとに一人ひとりの喫煙習慣について聞き取りを行った.男子学生の喫煙率は44.4%~70.8%,女子学生では3.0%~13.2%と変動がみられた.医学生の喫煙率は, 1995年の男子を除いて,性別,年齢層が同じ一般人口の喫煙率よりも大抵低かった.最近5年間(1991~1995年)の平均喫煙率は,それ以前5年間(1986~1990年)と比べると増加していた.女子学生の喫煙率は全般的に低いとはいうものの,男子学生の喫煙状況に影響されるようであった.男子学生の1日喫煙本数をみると,約半数が11~20本の中喫煙者であった.当大学において,医学教育のカリキュラムを見直し,全学をあげて喫煙状況の改善に取り組むことが求められる.        (平成10年2月21日受理)
著者名
川根 博司,他
23
4
235-240
DOI
10.11482/KMJ23(4)235-240.1997.pdf

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