C型慢性肝炎に対する Azathioprine の投与効果についての検討 C型慢性肝炎40例においてAzathioprine(Aza)1日50mgの連日投与を行った. ALT値による肝機能改善率は著効6例(15%),有効16例(40%)で,併せて55%(22/40)であった,副作用は急性膵炎1例を含む消化器症状が多く,12例(30%)認めた,白血球数や血小板数はやや低下するものもみられたが,投与中止となった例はなかった.最長投与継続例は10年3ヵ月を越えているが発癌は認めていないIFN無効C型慢性肝炎の後療法として,AzaはALT安定化に有用であると思われた. (平成9年6月21日受理)