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Online edition:ISSN 2758-089X

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血液透析患者の術中血清カリウム値上昇に及ぼす因子の検討

血液透析(HD)を受けている慢性腎不全患者の二次性上皮小体機能亢進症に対して上皮小体全摘出術,ならびに上皮小体一部自家移植術を受けた76症例の,周術期管理と術中血清カリウム(K)値上昇の因子について検討した.その結果術中K値上昇に関与する因子の寄与率は,最終HDから麻酔開始までのK値の変化率,最終HDから麻酔開始までの時間,過去HD施行期間,術前K値,術前動脈血pH値,麻酔導入直後のK値,術前動脈血重炭酸イオン濃度値,麻酔導入直後の動脈血重炭酸イオン濃度値の順に高いことが認められた.したがってこれらの因子を除去することが,安全な麻酔につながる.また術中にはK値の変動に注意し,上昇が認められた場合には術中HD施行も含めて対処しなければならない.                                  (平成8年7月13日採用)
著者名
福井 明,他
22
1
11-17
DOI
10.11482/KMJ22(1)11-17.1996.pdf

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