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CT及び血管造影が診断に有用であった肉芽組織型血管腫(Granulation tissue type Hemangioma)の1例

中咽頭に発生した肉芽組織型血管腫の一例を経験したので画像所見を中心に報告する。症例は70歳の女性で,喉頭部違和感と嗄声を主訴として来院した.喉頭鏡にて中咽頭後壁に表面平滑で易出血性の腫瘤が認められた.造影CTでは腫瘤は造影早期より著明な造影効果を示していた.血管造影では右上甲状腺動脈を栄養血管として,淡い腫瘍濃染像が認められた.入院後,腫瘤の急速な増大により呼吸困難をきたしたため全摘出術が施行された.病理組織学的には腫瘤は分葉状に増殖する毛細血管の増生が主体で,炎症細胞の浸潤を伴い,肉芽組織型血管腫と診断された.一般に中咽頭原発の腫瘍は殆どが悪性とされているが,本症例では造影CTおよび,血管造影により血管腫の可能性が術前から示唆され,良悪の鑑別診断に有用であった.(平成8年8月16日採用)
著者名
業天 真之,他
22
2
105-110
DOI
10.11482/KMJ22(2)105-110.1996.pdf

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