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Online edition:ISSN 2758-089X

NIDDMモデルラット腎糸球体病変における共焦点レーザー顕微鏡の有用性

現在腎組織の観察は,多くは二次元的な切片を作成し行われている.我々は,インスリン非依存型糖尿病モデルとして知られているOLETFラットを80週間飼育後,シービング法にて糸球体を単離し糖尿病性糸球体病変の観察を共焦点レーザー顕微鏡confocal laserscanning microscopy (CLSM)を用いて行った.二次元的な観察でびまん性病変と考えられるメサンギウム基質の増加した病変は, CLSMによる観察では糸球体は血管極より分葉化し一塊となっている様子が,鮮明に観察された.      (平成8年10月1日採用)
著者名
徐 義之,他
22
3
177-182
DOI
10.11482/KMJ22(3)177-182.1996.pdf

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