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Online edition:ISSN 2758-089X

胃悪性リンパ腫切除例の臨床病理学的検討

当科で切除した胃原発悪性リンパ腫13例(22病変)を臨床病理学的に検討し以下の知見を得た.1.占拠部位は幽門部と体部(16/22 : 72.7%)領域に多く,全例non-Hodgkin's lymphomaで, LSG分類ではdiffuse large cell typeが13例中8例(61.5%)を占めた.2.多発例が5例(38.5%)にみられたので,各病巣に対する正確な術前診断を行い,取り残しのないよう術式を決定すべきである.3.生存期間に影響を及ぼす因子として,壁深達度,リンパ節転移が重要で,単発と多発,組織型,手術術式には有意の差はなかった.4.全症例の5年生存率は68.2%と良好であり,胃に限局していれば進行例でも予後が期待できるので,本症に対しては積極的な手術を行うべきである.5.リンパ節転移陽性例の術後化学療法にはさらなる工夫が必要である.(平成7年2月24日採用)
著者名
岩本 末治,他
21
1
15-20
DOI
10.11482/KMJ21(1)15-20.1995.pdf

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