市中総合病院における転移性肺腫瘍の疫学 川崎医科大学附属川崎病院における転移性肺腫瘍の疫学を検討したところ,以下の結果を得た.1.剖検例a.肺転移頻度悪性腫瘍剖検399例中159例(39.8%)に肺転移を認めた.b.原発臓器癌別の肺転移頻度肺癌(58.8%),大腸癌(50.0%),白血病(50.0%),悪性リンパ腫(44.4%),腎癌(40.0%)に高い肺転移率をみた.2.臨床例:転移性肺腫瘍からみた原発臓器癌の頻度1975年~1984年では,肝癌,胃癌,乳癌,腎癌,大腸癌の順であり, 1985~1994年では,大腸癌,肝癌,肺癌,胃癌,乳癌の順であった. (平成7年11月6日採用)