創傷被覆材の選択 創傷被覆材は熱傷,外傷,褥瘡や遊離植皮術後の採皮部の創傷治癒を側面から援助するのに有用な治療材である.日常私たちが用いている創傷被覆材は,生体組織から作られたもの,高分子化合物を応用したものおよびそれら2つを合わせもったものと,おおきく3つに区分できる.よく言われるごとく,一つの創傷被覆材ですべての創を治癒させることは困難である.それらの利点欠点を知り,創面に応じた創傷被覆材を選択する必要がある.ここでは創傷治癒に対する私たちの治療方針と創傷被覆材の適用につき述べる. (平成7年12月26日採用)