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Online edition:ISSN 2758-089X

Panic Disorder研究 第1報 一受診経路について一

昭和63年1月より平成4年12月末の間に,川崎医科大学精神科を受診した新患患者は4991名あり, ICD-9の診断で不安神経症と診断された患者は271名(男135名,女82名)あった.そのうち95名(男56名,女39名)全体の1.9%がPanic disorder と考えられた.初発年齢は20歳代から30歳代にかけてが多かった.男女比は,男:女= 1.44:1とほぽ同数で,米国の男:女=1:3と相違があった.当科を受診する以前に8割以上が医療機関を受診していたが,適切な診断治療はほとんどなされておらず,今後一層のPanic disorder概念の普及が必要とされると考えられた.               (平成5年12月8日採用)
著者名
森下 茂,他
20
1
19-21
DOI
10.11482/KMJ20(1)19-21.1994.pdf

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