5-Fluorouracilを併用したtrabeculectomyの成績 難治緑内障13例14眼に対しtrabeculectomyの術後5-fluorouracil (5-FU)の結膜下注射を行い,その手術成績を5-FUを併用しない場合の手術成績と比較して検討した.経過観察期間中に5-FU投与群14眼中10眼(71%), 5-FU非投与群19眼中10眼(53%),が術後21mmHg以下の眼圧にコントロールされた.術後合併症は脈絡膜剥離,角膜びらん,浅前房,結膜創離開がみられ,前二者は5-FU投与群に多かったが重篤なものはなかった.角膜びらんの発生は5-FU注入時に30G針を使用することにより減少した.5-FUの併用は難治緑内障患者,特に50歳未満の若年患者および濾過手術再手術例に有意に有効であった. (平成6年3月2日採用)