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Online edition:ISSN 2758-089X

血漿交換とステロイドパルス療法により劇的に意識障害の改善を認めた中枢神経ループスの1例

症例は23歳の女性,約1年半前からSLEの診断のもと外来通院していたが,全身倦怠感と筋肉痛を主訴に入院となった.入院後38℃ 台の発熱が続いていたが,特にステロイドを増量せず様子をみていた.ところが,入院中全身リンパ筋腫脹,貧血,白血球減少,補体の低下等が目立ち始め,入院約1力月後に頭痛,嘔吐があり翌日に痙攣発作と同時に意識障害を来した. CNSループスと診断し,直ちにICU入室後ステロイドパルス療法と血漿交換1日1回計4回施行した.意識障害は治療開始5日後にほぼ完全に回復し,脳波,髄液所見なども正常化していった.プレドニゾロン60 mg/日を徐々に漸減していったが,貧血,白血球減少,補体の低下等も改善し,経過は良好であった.   (平成6年4月7日採用)
著者名
田野 吉彦,他
20
2
139-144
DOI
10.11482/KMJ20(2)139-144.1994.pdf

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