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Online edition:ISSN 2758-089X

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超音波ガイド下肝生検法 -45°生検法の有用性について一

肝生検がUSガイド下に施行されるようになってから合併症は減少したとはいえ,なお出血の合併症はしばしば認められる.生検時の出血を防ぐ工夫としてUS検査を行った84例について肝表面から門脈枝および右肝静脈枝までの距離および各血管の走行角度の検討を行った.肝表面と門脈枝までの距離(DH)は平均35.8±7.4mmであったのに対して右肝静脈枝までの距離(DH)は32.3±mmであった.また,門脈枝の走行角度(θP)は平均62.2±8.6°であったのに対して右肝静脈枝のそれ(θH)は45.2±11.4°であった.これらの結果は,比較的太い血管が肝表面から3cm以内のところにもかなりみられること,また60°で穿刺した場合右肝静脈の大部分と門脈枝の半分は穿刺時損傷をうける可能性があることを示唆している.穿刺角度の観点から45°生検法が肝内血管の損傷を避けうるより安全な方法となりうることが示唆された.              (平成6年7月21日採用)
著者名
山本 晋一郎
20
3
149-152
DOI
10.11482/KMJ20(3)149-152.1994.pdf

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