肝腫瘤性病変における当院MRIの現状 近年, MRI装置の進歩には目覚ましいものがあり,いままで苦手としていた腹部領域においてもCTを凌駕しているとの報告が多くみられる.今回我々は,過去3年間に肝腫瘤病変に対し施行されたMRIをCTと比較検討し,肝腫瘤病変における当院MRIの意義について検討した.検討結果で, MRIは肝血管腫の診断においては極めて有用と考えられたが,小肝細胞癌ではCT以上の情報は見られなかった. (平成6年7月28日採用)