瘢痕組織由来線維芽細胞のフィブロネクチン量とコラーゲンゲル収縮の抑制 同一症例より入手した瘢痕由来線維芽細胞(SF)と正常皮膚由来線維芽細胞(NF)を検体として, ELISA法を用い単層培養下の細胞とその培養上清についてフィブロネクチンの定量比較を行った.その結果,NF・SFでフィブロネクチン量に差はなかった.降圧剤であるMinoxidilをコラーゲンゲルに加えることで,SFのゲル収縮を抑制した.そして同一症例のNFのゲル収縮を対照とした場合,NFと同等の収縮に抑制するためには,SFに100~200μg/mlのMinoxidilを加えるのが適当であった. (平成6年10月29日採用)