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Online edition:ISSN 2758-089X

骨塩定量法の進歩と臨床応用

高齢化人口の増加とともに,退行性疾患のーつである退行期骨粗鬆症は医学的のみならず社会的にも注目されている.骨粗鬆症に基づく骨折は,「寝たきり老人」の原因として頻度が多いので,その診断や治療は重要である.骨の強度は硬度つまり骨塩量に専ら依存する.したがって,骨粗鬆症による骨折の危険性を予知するには,信頼性の高い骨塩定量法を用いることが必要である.本稿では,川崎医科大学 放射線(核医学)で施行している骨塩定量法の概要,基本性能,特徴,臨床応用および将来展望について概説する.本稿がより良い骨粗鬆症診療の一助として利用されることが期待される.(平成6年1月20日採用)
著者名
福永 仁夫,他
20
S
17-24
DOI
10.11482/KMJ20(S)17-24.1994.pdf

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