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Online edition:ISSN 2758-089X

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川崎医科大学附属病院における矯正歯科受診患者の実態について

1985年11月から1991年11月までの6年間に川崎医科大学附属病院矯正歯科を受診した患者963名の実態について調査を行い,次のような結果を得た.1)口唇裂,顎裂,口蓋裂を伴った患者(CLP群)は全体の32.2%を占め,他の医療機関と比較してきわめて高い値を示した.2)口唇裂,顎裂,口蓋裂を伴わない患者(non-CLP群)では男性:女性=1:1.4と女性が多く, CLP群では男性:女性= 1.3:1と男性が多かった.3)開設当初の4年間は新患数は年々増加したが,5年目に初めて減少した.しかし6年目には再び増加に転じた.4)初診時年齢の分布から, non-CLP群では混合歯列期である6 -12歳に受診した患者が61.9%を占めた.CLP群では形成手術前に顎発育を誘導していることから新生児の受診が21.3%を占めた.5)患者の地域分布をみるとnon-CLP群では岡山県西部からの患者が62.3%を占め,CLP群では岡山県内の各地ならびに中国・四国地区からの患者が受診していた.6)紹介機関の内訳をみると, non-CLP群では一般臨床医からの紹介が50.9%を占め,院内からの紹介は26.5%であった.CLP群では92.6%が当病院の形成外科からの紹介で,全患者が他の医療機関または院内他科から紹介されていた.    (平成5年3月12日採用)
著者名
神田 信弘,他
19
2
61-69
DOI
10.11482/KMJ19(2)61-69.1993.pdf

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