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Online edition:ISSN 2758-089X

EHDPが著効した骨Paget病の1例

骨Paget病はアジアやアフリカでは極めて稀であり,日本では1989年まででも150~200例の報告に過ぎないと推定されている.本報告で,我々はEHDP (etidronate disodium)が大変有効であった症例を経験したので報告する.症例は45歳男性で,血清アルカリフォスファターゼ(AIP)上昇のため入院した. AlPのアイソザイムは骨タイプで,尿中ハイドロキシブロリンも著増していた. 99mTcを用いた骨シンチでは多骨性にHot spot が認められた.これらの部位に一致して単純X-Pでも骨の肥厚や硬化現象などが認められた. 1992年12月5日よりEHDP投与を当初の55日間は200mg/day,続いて400 mg/day を45日間投与した.投与終了時,血清AIPは309 1U/1 から167 1U/1 に,尿ハイドロキシブロリンは763μmol/dayより288μmol/dayに減少した.99mTcの骨とり込みも大幅に改善した. EHDPの副作用と思われるものは認めなかった.(平成5年4月13日採用)
著者名
尾山 秀樹,他
19
2
123-127
DOI
10.11482/KMJ19(2)123-127.1993

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