h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

DICを合併した広範囲胸腹部大動脈瘤の1例

患者は陳旧性心筋梗塞・心房細動にて加療されていた75歳の男性.5年前Computed Tomography (CT)にて径4cmの胸腹部大動脈瘤を認めたが,保存的治療が行われていた.2年前より嚥下困難,食後の下腹部痛が出現し,今回,食後の激しい下腹部痛を主訴に入院した.胸腹部大動脈瘤の切迫破裂に播種性血管内凝固症候群(DIC)を併発していた.CT上最大瘤径約8cmでMRI (Magnetic Resonance Imaging)で瘤内に著明な血流遅延信号が認められた.心合併症のため手術は断念し,安静と降圧療法にて下腹部痛は消失し,ヘパリン投与にてDICは改善をみた.大動脈瘤が上行大動脈より腸骨動脈分岐部までの全域で広範囲にわたること, DICを合併することは稀であり報告した.(平成5年5月20日採用)
著者名
森 崇文,他
19
2
137-141
DOI
10.11482/KMJ19(2)137-141.1993

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