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食道壁内偽憩室症Esophageal Intramural Pseudodiverticulosisの2例

食堂壁内偽憩室症Esophageal Intramural Pseudodiverticulosis (EIPD)の2例を経験した.症例1は46歳,男性で,主訴は食道のつかえ感.食道X線検査で中・下部食道に約3mm長の多数の憩室様突出像を認め,食道内視鏡検査で小さな多発性偽膜様変化と陥凹を認めた.生検組織からCandidia albicansを証明し,食道カンジダ症を伴うEIPDと診断した.糖尿病,高血圧症の合併に対する食事療法と,カルシウム拮抗剤,抗真菌剤の投与を行った.治療後,食道カンジダ症の治癒と偽憩室の開口部を確認した.症例2は53歳,女性で,進行性全身性硬化症(Progressive Systemic Sclerosis)のステロイド治療中,無症状で上部食道に少数のバリウムの突出像と偽憩室の開口部が発見された.本邦では自験例を含めて17例の報告がある.文献的にEIPDの発生には食道カンジダ症が密に関連していると思われた.                    (平成5年8月25日採用)
著者名
内田 純一,他
19
3
211-219
DOI
10.11482/KMJ19(3)211-219.1993

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