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慢性肝疾患における血清TGF-β1測定の有用性

各種肝疾患患者92例について血清TGF-β1値を測定し,検討を行った.正常人コントロールの血清TGF-β1値は0.90±0.31 ng/mlに対し急性肝炎1.92±0.66 ng/ml, 慢性肝炎1.57±0.65 ng/ml, 肝硬変1.98±1.76 ng/ml, 肝癌2.19±1.01 ng/ml と,いずれも有意に高値を示した.慢性肝炎について肝組織像別の検討を行った結果, CAH2A>CAH2B>CPHの順に高値であった.肝硬変では,非代償期の方が代償期よりやや高値を示した.肝癌では,2 ng/mlを越えるものが41.2%を占めていた.以上の結果から,血清TGF-β1値の測定は慢性肝疾患における肝硬変への進展や肝癌発生の指標となりうる可能性が示唆された.                             (平成5年10月22日採用)
著者名
高取 敬子,他
19
4
293-298
DOI
10.11482/KMJ19(4)293-298.1993

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