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ヒト正常皮膚組織におけるCarbonic AnhydraseI, IIの局在

Carbonic Anhydrase (CA) I , IIの正常皮膚組織における局在を,蛍光抗体直接法,酵素化学的検出法,免疫組織化学的in situハイブリダイゼイション法を用いて,免疫学的抗原性,酵素活性, m-RNAの存在を検討した.その結果, CA IIはエクリン汗腺細胞に多く認められた.また,表皮細胞にも多く存在し,その他にも線維芽細胞様細胞,血管壁に存在した.さらに,主に赤血球中に存在するとされているCAIも,皮膚及びその付属器に微量ながら確認された.CAの局在は分泌細胞を中心に各臓器にわたって証明されているが皮膚においてはほとんど注目されていなかった.また,CAは亜鉛を含む含金属酵素で膠原病患者の血中に抗CA抗体が証明されたことにより,皮膚疾患への関与も考えられる.CAの皮膚における機能等の詳細は不明であるが,今後検討していきたい.        (平成4年6月11日採用)
著者名
小野 麻理子
18
2
101-107
DOI
10.11482/KMJ18(2)101-107.1992.pdf

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