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Online edition:ISSN 2758-089X

川崎病院における精神科コンサルテーションについて第2報 一医師へのアンケートより一

当院に1年以上勤務する一般科医に対して精神科コンサルテーションに関するアンケート調査を行い,52名の回答を得た.約半数の医師に精神科紹介への抵抗や逡巡があり,特定の医師から頻繁に紹介される傾向がみられた.紹介希望理由としては,不安やうつ状態などの精神症状,精神病症状,異常行動,自殺未遂,神経質,心理療法的対応の要請の順に挙げられた.内科系医師や若年の医師に精神科紹介への抵抗や逡巡が目立ち,外科系医師や高年齢の医師では紹介への抵抗は少なく,心理療法的対応の要請が高率に認められた.他科医師の多くはコンサルテーション・リエゾン精神医学活動の充実を願っているが,看護婦に比較すると疾患モデル中心に留まる場合が多いと考えられた.現状では主治医が独力で対応するか精神科医に任せきりになるかという段階に留まっており,精神科医側からの穏やかな接近が望まれていると考えられた.         (平成3年5月1日採用)
著者名
山本 博一,他
17
2
131-139
DOI
10.11482/KMJ17(2)131-139.1991.pdf

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