h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

低エコー像を示す肝血管腫の組織モルフォメトリー分析による検討

肝血管腫は超音波画像上,典型例では腫瘍の境界が明瞭で,かつ内部が均質な高エコー像として描出される.しかしながら,一方では肝血管腫のうち,約10%前後が低エコー像を示すといわれ,原因のーつとして血管腫内血管腔の拡張が報告されている.しかし,その根拠の多くは形態観察所見や血管造影像の所見に基づいており,客観性に乏しい感がある.そこでわれわれはモルフォメトリー分析で数量化を試みたところ,低エコー例は高エコー例に比べ血管腔面積が拡大傾向にあることが確認された.この事実は従来の説を裏づける客観的な証拠と思われた.さらに低エコー例では血管腫隔壁面積の減少も認められたことから,これら両者の比率が肝血管腫の超音波像の差に影響を与えるー因になるものと推察された.                         (平成3年8月14日採用)
著者名
日野 一成,他
17
2
172-177
DOI
10.11482/KMJ17(2)172-177.1991.pdf

b_download