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Online edition:ISSN 2758-089X

非定型肺炎における一時的陰影拡大例について

1985年1月から1988年12月までの4年間に当院へ入院した非定型肺炎患者のうち,ミノサイクリン,ドキシサイクリン,またはエリスロマイシンによる治療で治癒した症例は71例であった.そのうち治療中一時的に陰影が拡大するものが7例に認められ,全体の9.9%を占めた.陰影が一時的に拡大する時期は,抗菌剤を効果判定する時期に一致する3~5日目であった.この場合,抗菌剤を継続投与するか否かを決定する最も良い指標は,発熱であった.赤沈は,約16%に治療開始3~6日目に軽度の一時的悪化がみられた.                             (平成2年3月12日採用)
著者名
田野 吉彦,他
16
1
7-12
DOI
10.11482/KMJ-J16(1)7

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