h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

内視鏡的胃ポリペクトミーの検討

1974~1989年までの16年間に本院内視鏡センターで行った内視鏡的胃ポリペクトミーの臨床的検討を行った.総数は延べ295例, 407個のポリペクトミーを行い379個を回収した(回収率93.1%).男女比は約1:2で年齢別では男性では50歳代,女性では60歳代に多い.部位別ではAに45%, Mに42%と多く,また大彎側は44%を占めた.形態別では有茎性が44%,亜有茎性が42%と両者で86%を占め,異型上皮巣を含む半球状隆起の例は14%たった.摘出ポリープの大きさを測定した349個でみると,最大長でlcm以上2cm未満が43%と一番多く,次いで1cm未満が40%, 3 cm以上は3%.組織学的にadenomatous polyp を含む非腫瘍性ポリープは348個(91.8%),腺腫が19個(5.0%),inflammatory fibroid polyp が5個(1.3%),癌腫が4個,カルチノイドが2個,胃悪性リンパ腫1個であった.合併症は明らかな後出血が3例あったが,穿孔はなかった.ポリペクトミーは大きさが1cm以上で出血の原因が疑える場合,増大傾向や悪性を否定できない場合,経過観察が難しい場合などに適用されるが,基本的には完全生検を目的とし結果的に治療にもなる点て考慮すべきである.        (平成2年3月15日採用)
著者名
内田 純一,他
16
1
13-22
DOI
10.11482/KMJ-J16(1)13

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