先天性表皮水疱症を合併した先天性胃前庭部膜様閉鎖症の1例 単純型先天性表皮水疱症を合併した先天性胃前庭部謨様閉鎖症の1例を報告した.症例は生後3日目の男児.生後3日目より頻回に胆汁を混じない嘔吐をするようになったため当科に転科した.腹部立位単純写真では,左上腹部に単一の胃ガス像が認められるのみで,下部消化管にガス像は全くみられなかった’.よって先天性幽門閉鎖症と診断し,手術を施行した. antral membraneを切除し,Heineke-Mikulicz法で幽門形成術を施行した.術後経過は良好であったが,生後1年目より先天性表皮水疱症の合併がみられた. (平成2年5月26日採用)