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Online edition:ISSN 2758-089X

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造血組織定住性マクロファージ:赤芽球および顆粒球造血への関与

マウス造血組織(骨髄・脾臓)の定住性マクロファージは骨髄の前駆細胞に由来する細胞で,細網細胞,内皮細胞等の骨格構成細胞とはF4/80抗原によって明瞭に区別される.他組織のマクロファージおよび培養によって得られるマクロファージとはフォルスマン糖脂質を発現する点が異なる.後期赤芽球前駆細胞(CFU-e)はこのマクロファージに付着し,エリスロポエチンの下で増殖・分化する.このときマクロファージは赤芽球との接着によって形態変化を示し赤芽球を包むように胞体突起を伸ばす.その結果“赤芽球島”が形成される.一方顆粒造血亢進時には,顆粒球クラスター形成細胞が付着し,“顆粒球島”が形成される場合もある.このように定住性マクロファージは,造血の後期段階において造血支持細胞としての役割を果たす.              (平成2年11月26日採用)
著者名
定平 吉都
16
3.4
201-208
DOI
10.11482/KMJ-J16(3.4)201

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