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Online edition:ISSN 2758-089X

CATアッセイ(二層拡散法)によるグルココルチコイドレセプター機能の検討

ステロイドホルモン受容体遺伝子の発現は, chloramphenicol acetyl transferase (CAT)を指標にしたCAT assay を用いて表すことができる.しかし,細かい実験条件の違いによりトランスフェクション効率が実験ごとに異なるため,直接その値を比較するのに問題があった.そこで我々はPSV2CAT系の発現プラスミドを用いて,シオノギ乳癌細胞とマウス野生型のグルココルチコイド受容体遺伝子のCAT活性を二層拡散法で測定し,その測定条件の吟味を行った.その際,各受容体のCAI(CAT activity index)をpositive control(pSV2CAT)のCAIの100分比をとったところ,各測定ごとの変動もなく,毎回トランスフェクション効率を測定しなくてもCAT活性を比較できることがわかった.(平成2年10月29日採用)
著者名
笠井 裕,他
16
3.4
230-234
DOI
10.11482/KMJ-J16(3.4)230

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