h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

超音波下細径針肝生検により診断が確立した同時性重複癌(肝細胞癌,胃癌)の1例

近年,重複癌の症例は著明な増加傾向にある.我々は肝細胞癌(HCC)と胃癌の同時性重複癌の1例を経験したので報告する.本例では,画像検査によるHCCと転移性肝癌との鑑別が困難で,超音波下細径針肝組織生検にて診断し得た.採取された肝癌組織は硬化型の部分と索状型の部分よりなり,前者における診断には電顕的観察が有用であった.(平成2年10月27日採用)
著者名
末宗 康宏,他
16
3.4
264-270
DOI
10.11482/KMJ-J16(3.4)264

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