Auditory Stimuli により失神発作を来した特発性QT延長症候群の1例 失神発作を来した特発性QT延長症候群の1臨床例を報告した.症例は34歳の女性で,睡眠中の“auditory stimuli”により誘発された失神発作を主訴に入院してきた.入院後の臨床像および心電図所見から心室頻拍を伴う特発性QT延長症候群と診断した.本症に対しプロフラノロール30 mg/日を投与したところ,心室不整脈や失神発作は全く消失した.特発性QT延長症候群の臨床像とその意義について考察を加えた.(平成2年12月26日採用)