h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

Microfold Cell (M細胞)とそれに内包されるリンパ球の免疫組織学的研究

Peyer板被蓋上皮に存在するM細胞は,消化管内腔より抗原物質を取り込み内包するリンパ球,マクロファージに伝達している.このM細胞に内包されるリンパ球のサブセットは明らかにされておらず,著者は抗マウスmonoclonal抗体(Thy-1. 2, Lyt-1, Lyt-2, L3T4, I-Ad)を用い酵素抗体間接法, biotin-streptoavidin system を使用し光顕および電顕的に観察した.光顕的には上皮細胞間にはLyt-2陽性細胞(suppressor/cytotoxic T cell)がL3T4 (helper T cell)より優位にみられ, I-Ad陽性細胞も認められた.上皮下ではL3T4陽性細胞が優位であった.免疫電顕観察では,M細胞に内包されたリンパ球のサブセットは上皮細胞間リンパ球の光顕観察とほほ同様であり,M細胞周辺にはI-Ad陽性細胞が多数認められた.M細胞のlateral membraneにはI-Ad陽性像を認めla抗原の表出が確認され,M細胞の抗原提示細胞として機能の重要性が示唆された.(昭和63年10月19日採用)
著者名
宮島 宣夫
15
1
23-32
DOI
10.11482/KMJ-J15(1)23

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