h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

t_toukou

N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)-Nitrosamine誘発ラット膀胱癌に対するCis-Diamminedichloroplatinum ( Ⅱ )動注療法の検討

N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)-Nitrosamine (BBN)誘発ラット膀胱癌に対しCDDP動注療法を行い,その有用性について検討した. 0.05% BBN溶液を自由飲水として摂取させ,A; control 群(n=7),B; CDDP 4 mg/kg 静注群(n=7),C; CDDP 4mg/kg動注群(n=9)およびD; Angiotensin Ⅱ (1.0μg/kg/min)併用CDDP 4mg/kg 動注群(n=13)に分け治療を行い以下のような結果を得た.なお,動注方法は大動脈より,大動脈および両大腿動脈をクランプ後行った.1 . control 群では全例移行上皮癌, grade 2の発癌が認められ, stageはpTa,1 6頭,pT3 1 頭であった.2.加療後7日目の体重の推移をみると,各治療群に差はなく, CDDP 4mg/kg 投与での副作用は各療法間に特に差を認めなかった.3.切除した膀胱重量はA, B, C, D群それぞれ0.62土0.45, 0.38土0.12, 0.17土0.04, 0. 1 9±0.05gであり,これよりC,D群はA,B群それぞれに比し有意に低値であった.4.切除膀胱の総platinum濃度をみると,B群; 2.60土0.94, C群; 4.93土2.37,D群; 6.18±1.77μg platinum/g wet tissue と,C,D群はB群に比し有意に高値であった.以上より, CDDP動注群は静注群に比し有効な抗腫瘍効果を示すことがわかった.(昭和63年10月25日採用)
著者名
古川 洋二
15
1
52-61
DOI
10.11482/KMJ-J15(1)52

b_download