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Online edition:ISSN 2758-089X

長期経過をたどり肺線維症へ進展した慢性型鳩飼病の1例

長期経過をたどり肺線維症へ進展した鳩飼病の1例について報告した.症例は過去に15年間の鳩飼育歴をもつ60歳の男性で,呼吸困難を主訴に入院した.胸部レ線では,両下肺野にびまん性に網状,多発する小輪状影が認められた.副腎皮質ステロイド剤による治療の適応を決めるため,経気管支的肺生検が行われた.病理組織検査では, peribronchial fibrosisの所見が得られた.血清免疫学的検査では,本患者血清中に鳩排泄物抽出抗原に対する沈降抗体が認められた.これらの結果より本症例は慢性型鳩飼病の1例と考えられた.(昭和63年10月31日採用)
著者名
角 優,他
15
1
156-160
DOI
10.11482/KMJ-J15(1)156

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