h_kaishi
Online edition:ISSN 2758-089X

内視鏡的ポリペクトミーにて摘出した直腸平滑筋腫の1例

内視境的ポリペクトミーにて摘出した直腸平滑筋腫の1例を経験した.症例は62歳男性で腹部膨満感と鈍痛あり, 1987年10月22日に当院へ入院した.注腸造影では,直腸に隆起性病変を指摘された.大腸内視境検査では,肛門縁より7cmの部に亜有茎性の隆起性病変を認め,その表面は正常粘膜で覆われていた.ポリペクトミーを施行し病変を摘出した.摘出標本の大きさは7×7×7mm大であった.割面では,中央部に5mm大の白色の腫瘤が認められ,病変は正常粘膜で覆われていた.組織学的所見では,平滑筋腫と診断された.本邦において,内視境的ポリペクトミーにて摘出された大腸平滑筋腫の報告は14例にすぎない.(昭和63年11月11日採用)
著者名
星加 和徳,他
15
1
161-165
DOI
10.11482/KMJ-J15(1)161

b_download