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Online edition:ISSN 2758-089X

多肢選択問題における当て推量の現状とその対処法について

多肢選択問題(MCQ)には当て推量による解答があることが問題になっている.しかしこれまで具体的にどの問題が当て推量で答えたのかを判定した報告は見当たらない. MCQの出題時に,なぜその選択肢を選んだかという理由を書かせてみたところ,正答者の中にも高率に理由の間違いや白紙答案がみられた.また誤答した者の中にも理由は正しく書いている者も相当みられた.このように, MCQは知識の程度を正しく評価し得るような問題形式ではないことが明らかになった.筆記や口頭試問の方がより正しく評価し得るものと考えられる.(平成元年4月18日採用)
著者名
斎藤 泰一,他
15
2
364-369
DOI
10.11482/KMJ-J15(2)364

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