治療中一過性に陰影の悪化したマイコプラズマ肺炎の1例 29歳の女性.発熱と咳嗽を主訴に来院し,マイコプラズマ肺炎の診断のもとに入院となった.ドキシサイクリンの点滴静注にて治療を開始したが,解熱傾向なく胸部X線像も悪化した.エリスロマイシンに変更した頃より解熱し,陰影も漸次改善していった.治療中の一時的悪化の原因については明らかにできなかったが,マイコプラズマ肺炎のまれにみる臨床像のーつと考えられた.(平成元年2月1日採用)